不登校の原因や対策を考える。2007年度は小学生2万3926人、中学生10万5328人。
昨今、不登校の原因や対策の問題が社会的にも大きく取り上げられています。不登校児童生徒とは、何らかの身体的、情緒的、心理的あるいは社会的な背景やその要因によって、登校したくてもできない、あるいは登校しない状況にあり、年間で30日間以上を欠席した生徒のうち、その不登校の原因が経済的な理由によるもの以外の生徒と文部科学省では定義されています。不登校の原因や対策を考えるためには、こうした不登校が発生する理由が何なのかをまずもう1度考えてみることが必要です。
文部科学省が全国の国公私立の小中学校3万3680校を対象に実施した調査によると、2007年度の不登校児童生徒の数は、小学生が2万3926人、中学生が10万5328人もいると報告されています。また、不登校の原因や対策として今回初めて文部省は各都道府県の教育委員会にアンケートを実施しました。それによると、「人間関係を構築するのが苦手な児童生徒が増えている」と答えた教委が93%と最も多く、次いで「家庭における教育力が低下していると感じる」が82%、「欠席することに対する保護者意識が変わってきた」が65%と、主に家庭環境要因を指摘する答えが多くあったと報告されました。しかし、不登校の原因や対策を立てる上で考えなければならないのは、そういった家庭的要因だけで不登校児童生徒が増えたわけではないということです。
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不登校の原因は様々。ですから対策も国や各県の教育委員会では様々な取り組みを実施しています。
不登校の原因は他にも、学校生活に関わるものが挙げられます。まず最も大きな関わりとされているのが、いじめなどの生徒間による問題です。何らかのきっかけでクラスメイトからいじめにあうなどの問題や、他の生徒から無視されるようになったり、仲の良い生徒から裏切られたりしたなど、様々な要因が不登校になるきっかけとして考えられています。また、生徒と教師間による問題も挙げられます。教師からの体罰や行き過ぎた指導など、先生が嫌で学校に行きたくないという生徒もいるでしょう。また、人間として立派な教師であるとしても、人間同士の係わり合いなので、相性の悪さが問題となる場合もあります。このように、生徒にとっては先生との関係も不登校に繋がる要因として考えられています。それから、成績不振などによる勉強に関わる問題もあります。授業についていけなかったり、成績が悪いことで必要以上に自分を責め、ひきこもったりするケースもあるでしょう。
またそれだけでなく、生徒本人の心体が原因のものも挙げられます。この原因で最も多いのが、病気による長期欠席の場合です。軽度の知的障害や自閉症などを患っていて、学校にどうしても馴染めずに不登校となってしまうケースもあります。
こうした不登校の原因や対策として、国や各県の教育委員会では様々な取り組みを実施しています。不登校生徒児童の早期発見や対応、不登校家庭への訪問による相談などの支援を行う地域センターを設置するなどのサポートネットワークの整備や、訪問スタッフに対しアドバイスを行うスーパーバイザーを設置するなどしています。また、学校への不登校の原因や対策として、公立の中学校や県立の高校などにスクールカウンセラーを配置し、主に不登校の生徒に対するカウンセリングを行っています。
不登校で高校中退してもフリースクールで学び、大検で大学進学できます。
不登校生徒児童の中には勉強がしたくても学校へは行きたくないという生徒も存在します。その場合には、不登校生徒児童の学業を支援するフリースクールを利用する方法もあります。不登校が原因で高校を中退した生徒がフリースクールに通って勉強を学び、大検を受けて大学に進学するケースも増えています。フリースクールなどにも通う意思のない生徒児童には、家庭教師センターを訪ねるのも1つの方法です。家庭教師センターは不登校生徒児童に悩む保護者と一緒に不登校の原因や対策を考えてくれます。このように、不登校の原因や対策を子どもの視点でカウンセリングや相談に応じる施設やNPO法人だけでなく、保護者が対象となる相談所や支援センターも数多く存在します。中には不登校を克服し登校した子どもをもつ保護者で構成されたネットワークもあります。
不登校の問題は、その親子だけでは解決できないことがほとんどです。1人では決して悩まず、生徒児童の話によく耳を傾けることが必要です。そして、不登校の原因や対策を考える上では、専門家と保護者がしっかりと協力して、結果を急がずに進めることが大切です。

